ポケカ30周年記念パック「30th CELEBRATION」まとめ
2026年9月16日に世界同時発売された30周年記念の拡張パック「30th CELEBRATION」。全カードキラ仕様、新レアリティ「FUR」、ピカチュウ30種、歴代30枚の再録ラインナップ、対戦で使えるカードまで、発売後の情報をもとにまとめ直しました。
ポケモンカードゲームの第1弾が発売されたのが1996年。つまり2026年で、ちょうど30年です。数字にすると一瞬ですが、当時パックを買っていた小学生がいま40歳前後になっていると考えると、なかなかの年月だなと思います。
その節目の記念商品として、拡張パック「30th CELEBRATION」が2026年9月16日に発売されました。パッケージにはっきり「すべてがキラカード!」と書いてあるあたりからして、お祭りパックであることが分かりますね。発売前に書いた内容を、全ラインナップが出揃った今の情報に合わせて更新しています。
まずは基本情報
商品名
ポケモンカードゲーム MEGA 拡張パック「30th CELEBRATION」(M6a)
発売日
2026年9月16日(水)発売済み/世界同時発売
希望小売価格
360円(税込)
内容物
キラカード6枚入り(ランダム封入)
注目すべきは内容物の書き方です。「カード6枚入り」ではなく「キラカード6枚入り」。つまり、引いたカードが全部キラということです。
全部キラ、しかも2枠は確定枠
通常の拡張パックだと、キラ以外のカードが大半を占めます。それが当たり前だったので、6枚すべてキラという構成はなかなかにテンションが上がりますね。価格は360円と通常パックより高めですが、入っている内容を考慮すると十分納得できます。
さらにそのうち2枠は中身が決まっています。1枚はグラフィックアーティストのYOSHIROTTEN氏がデザインした特別仕様の基本エネルギー、もう1枚はピカチュウのキラカードです。どちらも各パックに必ず入るので、残り4枠がランダムとなります。
基本エネルギーが全8種類、確定封入
エネルギーマークを3Dの球体として描いた、かなり攻めたデザインです。よく見ると収録番号が振られておらず、セットコードの「M6a」とタイプ略号(超なら PSY)だけが入っています。
エネルギーはどのデッキにも入るカードなので、基本エネルギーが確定封入というのはいいですね。入れるだけで一気にデッキが豪華になりそうです。ポケカプレイヤーにとって嬉しい枠だと思います。全8種類が対象なので、使っているタイプが出るまで開ける、みたいな楽しみ方もありそうです。
収録カードの内訳
発売後にリストが出揃ったので、内訳を整理しておきます。番号が振られているカードは165種類で、シークレットのRGBミュウ3種を加えると168種類です。
001〜103番:通常枠(RRのex 10種を含む)
104〜123番:AR 20種
124〜133番:SAR 10種
134〜135番:FUR 2種(ミュウツーex・ミュウex)
136〜165番:歴代の30枚(特別仕様の再録)
番号なし:RGBミュウ3種(赤・緑・青)、基本エネルギー8種
SARの10種は、RRのex 10種と同じ顔ぶれです。ホゲータex、ゲッコウガex、ピカチュウex(2種)、ミュウツーex、ミュウex、ニンフィアex、ゲンガーex、ジラーチex、ボーマンダexが、RRとSARの両方で収録されています。
封入率は、ある解説サイトの集計だと1BOX(20パック)あたりex5枚・AR4枚・SAR1枚・歴代の再録2枚が目安で、FURは約6BOXに1枚、RGBミュウは200BOXに1枚程度とされています。あくまで目安ですが、RGBミュウが別格の存在なのは間違いなさそうです。
新レアリティ「FUR」が初登場
ミュウツーex(134/103・FUR)— たね / 超 / HP230
フォトンバレット
相手の「ポケモンex」全員に、それぞれ50ダメージ。[ベンチは弱点・抵抗力を計算しない。]
サイキックフォース — 230ダメージ
次の自分の番、このポケモンはワザが使えない。
ミュウex(135/103・FUR)— たね / 超 / HP160
特性 きおくのらせん
このポケモンは、自分のベンチポケモンが持つワザを、すべて使える。[ワザを使うためのエネルギーは必要。]
テレポートブレイク — 30ダメージ
のぞむなら、このポケモンをベンチポケモンと入れ替える。
今回の目玉のひとつが、新レアリティ「FUR(フューチャリスティックレア)」です。収録されているのはこのミュウexとミュウツーexの2枚で、いずれもYOSHIROTTEN氏の描き下ろし。公式では「未知なる未来への希望を喚起する色鮮やかなビジュアル」と説明されています。
実物を見ると説明の意味がよく分かります。背景に浮かんでいるのは各タイプのエネルギー球で、これは確定封入の基本エネルギーと完全に同じモチーフです。パック全体のアートディレクションが一本の線でつながっている感じがして、ここはかなり好きなポイントです。
30周年という過去を振り返る商品なのに、新レアリティの名前が「フューチャリスティック(未来的)」なのも面白い判断だと思います。しかもポケモンの中でも特に「実験」「未来」の文脈を持つミュウとミュウツーを選んでいるので、単なる語呂合わせじゃない感じがします。
FURが今後の通常弾にも継続して登場するレアリティなのか、この記念パック限りなのかは、現時点では明言されていません。継続するなら、コレクション面ではかなり大きなニュースになりそうです。
ピカチュウ30種、イラストレーターも30人
30人のイラストレーターがそれぞれ描いたピカチュウのキラカードが、30種類収録されています。30周年だから30人で30種類、という分かりやすさです。
面白いのがナンバリングで、カード下部に「017/103」というセット内の番号と、「01/30」というピカチュウシリーズ内の番号が並記されています。つまりこの30枚は、パックの中でひとつの独立したシリーズとして扱われているわけです。ちなみに01/30を担当しているのは杉森建氏。初代『ポケットモンスター 赤・緑』からアートディレクターやキャラクターデザインとしてシリーズに関わっている方ですね。ここを1番に置いてくるのは、粋な計らいとも思いますし、まあそうなるよなという納得感もあります。
カードとしての性能はHP70の素のピカチュウで、ワザも「でんきショック」「ちょっとつっこむ」といった素朴なものです。強さで集めるカードではないので、そこは割り切った作りですね。
各パックに1枚は必ずピカチュウが入るので、開けるたびに違うピカチュウが出てきます。ダブりを考えなければ最低30パック、現実的にはその何倍か必要になるはずで、コンプリートはなかなか骨が折れそうです。ただ、こういうのは「全部集める」より「自分の好きな1枚を見つける」ほうが楽しい気もします。絵柄の差が相当大きいので、推しの絵師さんがいる人はそこ目当てで買うのもアリだと思います。
30年の歴史を象徴するカード30枚
コレクター目線でいちばん刺さるのが、間違いなくこの枠です。30年の歴史を象徴するカード30枚が、特別仕様になって再登場しました。中でも象徴的なのが、1996年の第1弾拡張パックに入っていたリザードンと、2018年のピカチュウ&ゼクロムGXの2枚です。
リザードンについては、もう説明はいらないと思います。25周年の時のお祭りパックにも収録されていましたね。「LV.76」「HP120」「モンスターカードに重ねて使います。」という文字列を見ただけで当時の空気を思い出します。絶対に欲しい1枚ですね。
しかもこれ、当時と同じものが刷り直されるわけではありません。「特別仕様」とある通り、カード全体にキラ加工が入り、右側に30周年のピカチュウマークが追加されています。当時のカードを今も持っている人は、新旧を並べて眺めるという楽しみ方もできますね。
もう1枚のピカチュウ&ゼクロムGXは2018年のカード。リザードンほど昔ではありませんが、TAG TEAMという枠組み自体が懐かしいですね。当時これを軸にデッキを組んでいた人には、こちらのほうが響くかもしれません。同じ「30年」でも、人によって刺さる年代がまったく違うのが、この30枚のうまいところだと思います。
対戦での取り扱いに注意
これらの再録カードは、現行のスタンダードレギュレーションでは使用できません。元になったカードが使用できるレギュレーションでのみ使えます。
ピカチュウ&ゼクロムGXの左下にはレギュレーションマーク「C」がそのまま印刷されていて、リザードンに至ってはマーク自体がありません。つまり、当時の扱いのまま復刻されているということです。スタンダードはH・I・Jマークのみなので、どちらもデッキには入れられません。
あくまで「記念品」としての枠、という位置づけですね。
発売前は「残り28枚は未公開」でしたが、全ラインナップが判明しました。収録番号の順に並べると、次の顔ぶれです。
並べてみると、旧裏のリザードンから、ex・EX・BREAK・GX・V・VMAX・VSTARまで、ポケモンのルールが移り変わってきた歴史がそのままカード名に出ていて、眺めるだけで年表のようです。サポーターはカスミとNの2枚だけ。ダークライ&クレセリアLEGENDは上下2枚で1組のカードなので、数え方によってはカードの種類として29種類になります。
自分が遊んでいた時期のカードが入っているかどうかで、価値の感じ方が人によってまったく変わる枠です。30年ぶんの中からたった30枚なので、どの時代も1〜2枚がいいところ。「あのカードがない」という声もあるかもしれませんが、そこも含めて話のネタになるラインナップだと思います。
ポケモンの「一日」を描いたカード
もうひとつのテーマが、ポケモンたちが一日のさまざまな時間を過ごす様子を描いたカード群です。時間帯という縦軸でイラストを並べる企画のようですね。
ラプラスは朝焼けの水辺。すぐ隣ではコダックが浮かんでいて、手前でも別のポケモンが浮き輪でくつろいでいます。ワザ名が「のせておよぐ」(山札からサポートを1枚手札に加える)なのも、イラストの内容とちゃんと噛み合っていて気持ちいい。朝の光をパステル調で塗ったAR仕上げで、正直これ1枚だけでも欲しくなります。
時間帯というテーマにルガルガンを採用したのは、的確な采配だと思いました。ルガルガンは進化するタイミングによって「まひるのすがた」「たそがれのすがた」「まよなかのすがた」に分かれるポケモンなので、まさに時間そのものを背負ったポケモンです。イラストは砕けたガラスのような線が斜めに走る攻めた構図で、色味もかなり幻想的。この企画のために描き下ろされたのがよく分かる1枚です。
ピカチュウexは夜の街のネオンを背にしたイラスト。ワザ「ビリビリフィーバー」は手札から基本エネルギーを好きなだけ自分のポケモンにつけられるという、性能面でも普通に気になる1枚です。
そして深夜の枠がブラッキーとヒスイゾロア。ブラッキーはベッドの上でくつろいでいるところ、ヒスイゾロアは満月を背にした和風のタッチです。同じ「夜」でも、片方は生活の夜、片方は伝承の夜という描き分けになっていて、並べたときの落差が気持ちいい。
最近の拡張パックはARやSARのイラストが充実していますが、こういう「パック全体で1つのテーマを持たせる」やり方はあまり見なかったので、全部揃えたくなりますね。
ARは全部で20種類。ここまで紹介した3種のほか、ファイヤー・フリーザー・サンダーの伝説の鳥、アローラ ナッシー、サーフゴー、ジャラランガ、メタモン、イッカネズミなど、世代もタイプもばらばらの顔ぶれが揃っています。
共通で入っている30周年マーク
収録カードにはすべて、ピカチュウの顔をかたどった30周年ロゴが入っています。位置はカードによって違って、イラスト右側に配置されているものが多いです。
しかもレアリティで色が変わります。ARやRRのカードは通常の黄色いピカチュウマークですが、FURの2枚とYOSHIROTTEN氏の基本エネルギーは虹色のグラデーションになっている。全カードキラのパックなので、こういう「触ってみないと分からない差」を仕込んでくるのは、記念商品らしいなと思います。
対戦でも使えるカードが入っています
発売前の記事ではコレクション寄りのパックだと書きましたが、リストが出揃ってみると、対戦で使えそうなカードが思っていた以上に入っていました。001〜135番の新規収録カードはスタンダードで使えるので、環境が動く可能性もありそうです。
ミュウexは、先ほどのFUR版と同じ内容が通常のRRやSARとしても収録されています。特性「きおくのらせん」でベンチポケモンのワザをすべて使えるという、歴代でも何度か形を変えて登場してきた効果です。エネルギーは必要なので万能ではありませんが、進化が要らないたねポケモンなので、ベンチに大技を持つポケモンがいるデッキなら差し込めそうです。実際に発売直後のジムバトルでは、ミュウexを4枚入れたメガスターミーexのデッキが優勝しています。
ゲッコウガex(015/103・RR)— 2進化 / 水 / HP300
おんみつぎり
相手のポケモン1匹に、そのポケモンにのっているダメカンの数×30ダメージ。[ベンチは弱点・抵抗力を計算しない。]
アクアエッジ — 160ダメージ
ゲッコウガexは水1個で撃てる「おんみつぎり」がなかなか独特で、相手のポケモンにすでに乗っているダメカンの数を参照し、しかもベンチも狙える。ダメカンをばらまく手段とセットで考えるカードですが、同じパックのゲンガーexがまさにその手段です。
ゲンガーex(076/103・RR)— 2進化 / 悪 / HP280
特性 しのせんこく
このポケモンが、相手のポケモンからワザのダメージを受けてきぜつしたとき、自分はコインを1回投げる。オモテなら、ワザを使ったポケモンをきぜつさせる。
カオスペイン(悪悪)
相手のポケモン1匹に、ダメカンを13個のせる。
そのほかにも、気になるカードをざっと挙げておきます。
ミュウツーex:ワザ「フォトンバレット」で、相手の「ポケモンex」全員に50ダメージ(ベンチも対象)。
ピカチュウex(048/103):ワザ「ビリビリフィーバー」(雷1個)で、手札の基本エネルギーを好きなだけ自分のポケモンにつけられる。
ピカチュウex(047/103):ワザ「ピカピカパレード」(無1個)で、山札のたねポケモンを好きなだけベンチに出せる。
ホゲータex:ワザ「ごきげんフレイム」は、自分がすでにとったサイドの枚数×70ダメージ。
ニンフィアex:ワザ「カラフルハーモニー」は、自分のポケモン全員についている基本エネルギーのタイプの数×50ダメージ。
ジラーチex:ワザ「ねがいをかなえる」(無1個)で、手札が7枚になるように山札を引ける。
トレーナーズでは、ハイパーボール・ポケパッド・ポケモンいれかえがスタンダードで使える再録として入っています。基本エネルギーも、YOSHIROTTEN氏デザインのものが通常の基本エネルギーとして使えます。
発売から数日のジムバトルでは、ミュウexのデッキが優勝するなど、さっそく結果が出始めています。一方で、ドラパルトexなどこれまでの上位デッキが優勝デッキの中心という状況は、今のところ大きくは変わっていません。ただ、ミュウexのように汎用性のあるカードがいくつか入っているので、環境が動く可能性はありそうです。動きがあればTier表にも反映していきます。
チャンピオンズリーグ2027 横浜での取り扱い
9月20日〜22日開催のチャンピオンズリーグ2027 横浜では、30th CELEBRATIONのカードは、スタンダードで使える既存のグッズ(ハイパーボール・ポケパッド・ポケモンいれかえ)と基本エネルギー以外、デッキに入れられません。
世界同時発売という判断について
今回のパックは世界同時発売でした。これまでは日本先行で発売され、しばらく経ってから海外版が出るのが通例でした。その時間差と国ごとの価格差が、転売の温床になっていた面があります。日本で安く買って海外で高く売る、という流れですね。
世界同時発売にすればその差がなくなるので、方向性としては歓迎したいところです。とはいえ、30周年の記念パックだけあって需要は相当なもので、発売日には大行列になったという話題も出ていました。まだ買えていない人は、店舗の入荷や抽選販売の情報を追っておいたほうが無難だと思います。
同時期に出るその他の30周年商品
記念商品はパック単体ではありません。同じタイミングで、以下の商品も展開されています。
30th CELEBRATION プレミアムデッキセット エーフィ・ブラッキー
2026年9月16日(水)発売済み/6,200円(税込)
30th CELEBRATION FUTURISTIC BOX
2026年9月16日(水)発売済み/27,500円(税込)
ポケモンセンターオンライン限定。特別なイラストのピカチュウexが2種類入っています。
30th CELEBRATION カードセット(全9種)
2026年10月16日(金)発売予定/各1,200円(税込)
フシギダネ・ヒトカゲ・ゼニガメから、ニャオハ・ホゲータ・クワッスまで。歴代の御三家を世代ごとに1セットにした構成で、全9種類が用意されています。自分が最初に遊んだ世代を選びたいですね。
まとめ
全ラインナップが出揃ってあらためて眺めても、思っていた以上に「記念品」として作り込まれているパックだなと感じました。全部キラという構成、新レアリティ、YOSHIROTTEN氏によるエネルギーとFURの世界観の統一、時間帯をテーマにしたイラスト群、そしてあの頃のカードがキラ仕様で戻ってくる歴史枠。どれも集めて眺めるための要素です。
一方で、ミュウexをはじめ対戦で使えそうなカードも入っていて、環境に影響する可能性があるのは発売前の印象とは少し違ったところです。集める人も遊ぶ人も、それぞれの楽しみ方ができるパックだと思います。公式の30周年特設サイトでも収録カードを確認できるので、気になる方はチェックしてみてください。
